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永楽善五郎 回全 (西村宗三郎) 御室写水指 [新入荷]

またまた、永樂の珍しい作品のご紹介になります。

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永楽善五郎 回全 (西村宗三郎) 御室写水指


西村宗三郎・・・あまり聞きなじみのないお名前と思いますが、(当ブログではいつぞや、ご紹介致しましたが)それもそのはず。

十三代 回全を授けられたのは没後のことであり、生前も特に名乗っての作品はほとんどございません。

この方、江戸後期の漆の名工、佐野長寛の次男です。

保全と長寛の仲が良かった縁で、永樂家に弘化4年(1847)に養子に迎えられます。

保全が和全に家督を譲ったあとに、”善一郎”家として別家しようと考えたことからの行動ですが、そのことで保全と和全の仲に亀裂が入ることにもなりました。

それとは別に、宗三郎は保全の作陶を良く助け、保全の晩年には宗三郎の作になるものが数多く存在します。

また、和全の方にも大いに力を尽くし、御室窯を一緒に開窯し仁清からの流れを汲む佳品を製作することになります。

作品に戻りましょう。

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この作品も御室焼・・・仁清の意匠を写した水指で、その釉調や口の輪花の感じにその流れが見て取れます。

昔は、和全作品と混同されていたようですが、永樂即全が昭和63年に”源氏物語五十四帖”という即全の集大成というべき逸品展を行う際に、永樂家としては史上初となります”歴代展”も実現することが出来ました。

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その際には、永樂回全(宗三郎)作品として紹介されております。

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”河濱支流”印になります。

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共箱

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共箱 底  

五十の内

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外箱に当代極箱がございます。このまま書付にも出せますね。

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当時の塗蓋も付属します。 また違った顔を見せてくれます。

サイズは輪花の部分で15㎝ 柄杓を入れる口で12.2cm 高さは18.8cm つまみ部分まで含みますと20cmです。

”運び”にも”棚”にも合わせやすい水指です。


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西村宗三郎 明治九年(1876)一月二十九日に四十二歳で没します。

後に、永樂家への大きな貢献度から、十三代 回全として歴代に数えられることとなりました。

幕末から明治の激動期、名工であった保全と和全の性格の異なる親子の元で決して前へ出ることなく控えめながらも確かな実力を備え、残した足跡は・・時代を超えて残り続けることでしょう。


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横井米禽 御深井焼写 瓶掛 [新入荷]

米禽の大作です!

尾張陶磁器の最高峰であります、御深井焼を再現した作品です。

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『御深井焼 蝶模様瓶懸』

御深井釉が綺麗に発色しております。

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サイズは 幅 33.5cm 高さ 23.5cm になります。


裏返してみましょう。

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昭和三 戊辰秋十一月

今上天皇御大禮ヲ 京都ニ行セ給フ 即千其御大典之月之 臣民上下心ヲ一ニシテ 皇運隆盛ヲ
愈々祈ル

於 東雲里

米禽造 (花押)

時干戊辰秋十一月九日



横井米禽は大正期に東雲窯を買取り、自身の数奇の作品を生み出しました。

この作品は底に上記のように丁寧な彫りにて、昭和3年の昭和天皇の御大典の際に特別製作したものであることがうかがえます。

本歌は、御深井焼の有名な瓶懸で、過去の展観でも出品されておりました。

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サイズが大き目ですので、瓶掛としては勿論・・・風炉の代わりや硝子の板を置いてテーブルにも使えそうです。(^^♪


お値段は、びっくり価格です。



横井米禽(べいきん) 1885年~1941年

本業(古美術商)の傍ら作陶にいそしみ、研究・研鑽を重ね、大正13年には東雲焼(窯)を譲り受けて作陶に励んだ。 朝鮮系のものから伊賀などの和物に安南まで幅広く手がけ、なりよりどれも実にお茶に適っているので茶席で取り合わせるに重宝し、現在でも人気が高い。
昭和16年没。56歳。

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2018年7月30日の新入荷情報です。 [新入荷]

2018年7月30日の新入荷情報です。

名古屋での仕入で御座います。本日よりベースにてご覧いただけます☆



昭和3年 横井米禽 御深井焼 蝶模様瓶掛 御大典記念 東雲窯

19世紀前半 楽 旦入 柚味噌皿 五客 四客上 ※ご成約済

19世紀 仁阿弥道八 刷毛目 茶碗

1842~50年 仁阿弥道八 桃山御本 茶碗 鵬雲斎玄室 箱

明治21年 永楽和全 桜井の水 茶碗 武者小路実岳詠歌写

大正初期 初代 眞葛香山 乾山写 椿ノ画 菓子器 帝室技芸員印

佐久間勝山 瀬戸唐物写 茄子茶入

伊勢崎満 備前耳付 花生  ※商談中

伊勢崎満 備前 茶碗 鵬雲斎 箱

吉田華正 紅葉蒔絵 内梨子地 大棗 鵬雲斎 箱



どうぞ、宜しくお願い申し上げます!
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8月のベース営業日のおしらせです。 [BASE215]

本日は暑い中、ご来訪頂きました皆様、誠に有難うございました。

そこで、指摘されて気づきました・・・出張に気を取られて、こちらでベース営業日のお知らせをするのを失念しておりました。(^^;



2018年 8月 1(水) 2(木)3(金)4(土)5日(日) 2018年 9月 12(水)13(木) 14(金)
※出張・催事が多く、上記日程のみとなります。


暑中見舞い申し上げます。

昨年にもまして暑さが厳しく感じられます。お体を大切にお過ごしください。

藤井香雲堂

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7月のベース、終了致しました。 [BASE215]

7月は、これまでにない猛暑となり・・昨年4月に移転してから、駅から徒歩頂く距離が延びたことでご不便をお掛けしておりましたことに加えて、暑さでさらに大変なことになりましたのに、ご来訪頂きました皆様方にはただただ感謝の念が絶えません。。。

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今後、ベースへのご来訪の機会を有効にして頂くべく、さらにblogの方も充実させて参りますので、まだまだ猛暑が続きますが8月からもどうぞ宜しくお願い申し上げます!

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頂き物の干菓子を七夕?的に。


明日から名古屋出張行って参ります。新入荷探してきます~(^.^)
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雲鶴青磁 茶碗 [新入荷]

中国で4世紀頃に生まれた青磁は、10~11世紀の北廂時代には完成度の高い作品が生産されるようになりました。

茶席におけるお道具としては、南宋時代の竜泉窯での砧手が、澄んだ格調の高い美術として、対して珠光青磁や人形手という雑青磁といわれるものが侘び道具として重宝されてきました。

その後、韓国へ伝播した青磁は、韓国独自の象篏青磁として別の発展を致しました。

有名なのは雲鶴狂言袴といわれるもので桃山時代より存在します。

その後、どんどん技術が変化していったのか、青磁の色は濁ってきます。

その次が灰色のものになり、三島茶碗へと続きます。

今回の作品は17世紀頃のものと推定します。

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ガラス質の濁った釉調の奥に象篏で施された雲鶴文様が見えます。

この、雲鶴はあくまで・・・雲にも鶴にも見えるということで、当時の朝鮮に於いてはそうとして描かれたものではないかもしれないとこのことです。

唐物に対して高麗物はその雑器とのすれすれの加減と、各地の文化の影響が混じり受けた感じが、日本の茶人にとって侘びと、美意識に合致したところが特徴です。

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少し歪んだ椀形です。 本来は小鉢なのかもしれません。

口に一ヶ所共直しがございます。

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高台に削げがあります。

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時代箱です。

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幅14㎝×12㎝ 高さ8.5㎝


保全や長造の雲鶴青磁写しも好きですが、たまにはこういうのも如何でしょう。



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二代 宮川香山(眞葛香山)呉祥瑞意茶入 [新入荷]

ありそうで、中々無い・・香山の替茶器です。

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当店では瀬戸釉茶入、仁清意茶入を扱ったことはありますが、このようなものは他の茶陶作家作品では有るものの、香山では珍しいのです。

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呉祥瑞意、作品は香山では初代の末期頃よりお茶碗が存在します。2代の大正末期頃まで見られる技法です。

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香山の祥瑞は、その呉須の質の高さとブルーがかった白磁部分のハーモニーが魅力です。


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共箱 甲側

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共箱 裏側

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牙蓋の替え蓋が付きます。

サイズは

幅6㎝ 高さ5.3㎝(つまみ含まず)



お席が終わりに近づき、お客様方の注意が再びお点前さんに戻ります。


最後に運び飾り付けられる替茶器は、その後席立ちする時まで滞在するお道具であり、最後に登場する目新しいお席の花となるものです。



三器よりも、全てのお客様に観ていただけるものでありますので、ここは拘りたいところですね!
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永楽和全(善五郎) 呉州赤絵写丼鉢 [新入荷]

ここのところ・・・保全・和全辺りのご縁が多いです。(^.^)

特に、和全作品については幕末時代の分が。

今回ご紹介致しますのも、和全の『善五郎』時代作品になります。

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呉州赤絵写 丼鉢

仕上がりは上々です。

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見込みには玉取獅子が染付けにて。

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サイズは幅21.5㎝ 高さ10㎝ になります。

この大きさの和全の赤絵鉢は、あまり出ません。

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共箱 甲書き

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共箱 蓋裏

1864年の作品であることが判ります。

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お値段も比較的お値頃でお納めできます。

※ご成約済です。



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2018年7月19日~21日の新入荷情報です。 [新入荷]

非常・・・に猛暑の日々が続きます・・・。

車での出張移動中も、ガラス越しにくる日差しの鋭さ・・にやられてしまいます。

高速道路の走行中の外気温で40度をマークしました。(+_+)

なんということでしょう。。。。


そんな、大阪~名古屋~京都ツアーでの新入荷情報です。



雲鶴青磁 茶碗

戸山焼(楽二園) 水滴茶入

永楽和全(善五郎) 呉須赤絵写 丼鉢 ※ご成約済

加藤芳右衛門 瀬戸櫛目茶碗 ※ご成約済

杉本貞光 信楽 皿 十枚組

杉本貞光 板皿  ※ご成約済

山下甫斎 椿椀 十客 ※ご成約済

道爺 霰姥口間鍋 大西極箱

伊太利 水指 近左片木目蓋

十代中川浄益 南鐐折溜盆

二代 眞葛香山 呉祥瑞意 茶入

九代 白井半七 白梅之画 茶碗




次の『ベース215』は23日(月)、24日(火)、26日(木)、27日(金)の4日間になります。

どうぞ、宜しくお願い申し上げます!


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二代宮川香山 色染付荒磯画花瓶 [新入荷]

本日、数年がかりで準備をされておりました、香山の最新研究本が発売になりました!

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「明治の釉下彩 1 宮川香山釉下彩 ~美術となった眞葛~」

著者 関和男 氏

創樹社美術出版  5400円

明治中期から花開いた、香山の真骨頂である釉下彩作品は、世界で人気を博しましたがその全貌が見えにくかったため、肝心の日本での評価が遅れておりました。

数年前に没後100年記念で高浮彫りは世間に広く知られることとなりましたが、それはあくまで欧米に迎合した作品であり、技術は江戸時代の継承といえるもので、新時代のセンスと最新技術の美術というものではありませんでした。

香山が日本でも欧米でも抜きん出たのは釉下彩技術です。

あくなき研究を続けることで、初代の存命中はもちろん、2代、3代に至るまで技術力が落ちることが無かったのも特筆すべき点です。

本日は円熟した釉下彩技術に日本向けのセンスを盛り込んだ、二代香山の優品をご紹介したいと思います。

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色染付荒磯画花瓶 


サイズ、が大きいのです。

高さ31.5センチ 幅32.5センチ 

横幅の大きさがなかなか迫力です。

その大きなキャンバスに生き生きとした魚たちが釉下彩で描かれてます。

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水の流れもダイナミックに表現されて。

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この、奥行きや濃淡のある色彩が、釉下彩の特徴です。

描く際には色は出ておらず、各色がそれぞれ何度で色が発揮するのか全てを計算して描いて、その後上釉をかけて焼き上げて初めて各色が発色するというものなのです。

江戸時代には染め付けとよばれるもの、辰砂(釉裏紅)、鉄釉というものしか釉下彩はありませんでした。

明治中期にドイツのワグネル氏により持ち込まれた技術に、香山独自の研究を重ねることで多色の釉下彩が完成しました。

明治30年頃にはほぼ完成したと言われます。

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現代では、釉下彩は解明され、簡単に出きるようにはなりましたが、香山のような日本的なものをベースに欧米に通じる意匠、形状、精神性を持つ作品は現代では見ることは出来ません。

これぞ明治美術というものなのです。

二代宮川香山

安政6年(1859)~昭和15年(1940)

大正6年襲名

明治期、海外の博覧会へ足を運び、当時の最新技術や世界の流行を初代に伝えた。

長造の長男の長平の子であり、4男である初代香山とは17才しか年が離れておらず、初代と共に眞葛香山作品を生み出した。

大正12年には古伊賀焼の復興を指導する。

千家との繋がりで、茶道具も多数製作した。

板谷波山と関東陶芸界を席巻する。






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