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永楽和全 菊谷焼 織部扇形火入 [新入荷]

東京からの名古屋へ出張中です。

なかなかに今年の情勢はまた昨年とは異なる様子をうかがわせており、私も色々と努力しないといけません。^_^;

出張での新入荷はまた明日にでも。

では先日の新入荷より永楽和全作品をご紹介致します。

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永楽和全の希少な菊谷焼の火入れです。

菊谷焼は、岡崎より戻った和全が1882年(明治15年)一
条橋橋詰町から洛東高台寺鷲尾町に転居し始めたやきものです。

濃い緑に鉄釉で、ざっくりとした作行きの食器類や、茶道具、渋めの仁清写しなどが現代に残ってますが、僅か三年足らずの間にのみ制作されたやきものであり、またその間には和全自身が聴力を失うということに。
作品は決して多くはありません。

京都時代や九谷時代の雅味溢れる作風から一転した、地味なテイストは、用の美を新たに見いだした和全晩年の境地の表現ともいえ、菊谷焼作品には独特の魅力があります。

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この作品は織部写しで扇形をした向付として制作されたと推察されます。

当代の永楽善五郎の極め箱で火入れとして生まれ変わって、丸い莨盆にも角の莨盆にも合わせやすい形とサイズの佳品です。

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三代三浦竹泉 珊瑚釉花瓶 [新入荷]

普段扱いは無いのですが、個人的に気になる作家さんがいます。

イギリスのルーシー・リーと北欧のベルント・フリーベリという作家さんです。

どちらも有名ですが、その独特のフォルムや色彩が好きで、扱ってみたいなぁ・・と思ってますがなかなか機会がありません。

ところが、同じようなテイストの日本の作品が手に入りました。
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三代三浦竹泉の珊瑚釉という珍しい技法の花瓶です。

抜けるようなオレンジ色と、和物というより中国陶磁器を思わせる雰囲気がモダンで、現代の洋室にも合いそうです。

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偶然か、ルーシーやフリーベリと生きた年代がほとんど同じでした。

三浦竹泉(三代)

陶芸家。京都の人。初代竹泉の子。二代竹泉の末弟。幼名は三郎。号は篩月庵。大正10年、三代を襲名し、のち分家独立して竹軒と称する。 1990年没。


お値段もお手頃です。




春次 春秋棗 堀内不仙斎書付 [新入荷]

ちょっと洒落た一双棗をご紹介致します。

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塗師の春次が自身の古稀の時に70個特別に製作された物です。

春次というのは金森春次といって尾張の塗師です。

山本春正からの分家十家の一人であり、春正蒔絵を受け継いで丁寧、かつ雅味溢れる作品を多く残しました。

堀内家との縁も深く、その意向を汲んで堀内家らしい茶道と美術の融合的な意匠も多く見られます。


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春秋の内の春は、春はお正月的な波の蒔絵に蓋裏が曙になってます。



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秋は芒(すすき)に・・・

月です。


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堀内家の家祖は国学者と伝えられる堀内浄佐(1612~1699)であり、茶の湯を山田宗徧に学んだと伝えられます。

初代、堀内仙鶴は浄佐の養子で、はじめ水間沾徳の門で俳諧を学び、のちに江戸を去り表千家6代覚々斎の門下に入った。俳人としても著名であり、同時代の茶人たちに大きな影響を与えたと伝えられる。
4代方合斎が高槻藩の出身であったため、以後高槻藩永井家の茶頭を務めた。8代松翁宗完は明治8年(1875年)にタワフル夕顔蒔絵の立礼卓を考案し、表千家に立礼式を受容した。

12代兼中斎は茶家には珍しい京都帝国大学理学部の出身で独特の茶風で知られる(当代分明斎も京都大学理学部卒)。

温度や角度や点てる速度等…理系的に解明されております。

著書も、一見・・数学書のような面もあって解りやすいです。(^^;

代々、学者肌な茶家のようですね。

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茶道表千家堀内家十世家元。八世宗完の三男。不仙齋と号する。家督を継承した時わずか11才であったため、石川若水を迎えて一時門弟の稽古の補佐を受けた。昭和20年(1945)歿、57才。

1月もあと少し。 [日本橋ベース]

さてさて、40年ぶり?というかいう寒波が今夜訪れるようで・・・大阪も明日の朝どうなってるか心配です。。。

日本橋ベースも、途中に新入荷続々と追加しながら、1月の営業も明日25日・26日を残すのみ、となりました。

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先週末に、ちょこっと模様替え致しました。

新入荷商品の手入れもボチボチ終了し、ご覧頂けるようになっております。

どうぞ、お立ち寄りくださいませ!




今月はまた27日から4泊5日で東京と名古屋へ仕入の出張があります。

仕入過多になりそうで怖いところですが・・・場所も変われば出る物も相場も違うもので、オモシロイ

のは面白いので、自身の研鑚の為にも交通費と労力はかけねばならないところでもありまして。


では、皆様方の明日のお天気の影響の無事をお祈りして・・・今日はこのへんで。



樂 慶入 焼〆徳利 と 原憲司 黄瀬戸六角盃 [新入荷]

今日は酒器のご紹介です。

45歳になってから日本酒を飲むようになった遅咲きの私ですが・・・(^^;

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11代の樂吉左右衛門の慶入作品です。

焼き締めです。

焼〆は4代の一入より製作された技法で、樂焼と同じ窯で温度を上げて焼き上げるようです。

硬く仕上がっております。

慶入らしく、箆削りと造形が巧みです。


一緒に写ってます盃の方もご紹介致しょう。

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原憲司 黄瀬戸六角盃


原憲司は人間国宝であった加藤卓男の助手として大いに腕を奮った後、独立された方です。

黄瀬戸の第1人者として桃山黄瀬戸の再現を成しえました。

桃山時代の一時期にのみ焼かれたという”黄瀬戸”です。

瀬戸という名前の通り、瀬戸で焼かれていたと思われていた焼物ですが、昭和期の発掘調査により、美濃で焼かれたというのが判明致しました。

本当でしたら、”黄美濃”というのでしょうか。(^^;


桃山時代に中国の青磁を再現しようとして、製作されたものの・・・材料や焼成方法の違いから出来上がったのが黄瀬戸と言われております。

原憲司の技量は、色合いだけでなく・・・形状の独特のゆらぎ感?も味の要因だと思います。

出来栄えの良さに、近代陶芸は専門ではありませんのに仕入れてしまいました。


※盃は売却済みです。

眞葛長造 草紙香合 即中斎書付 [新入荷]

昨年に続きまして、今年も眞葛長造作品に御縁が続いております。

1月も2点、香合が入りました。

まず1点をご紹介致します。


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香合では概ね・・仁清写で鉄釉の錆絵が多く現存しておりますが、この作品は珍しく色絵になります。


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長造の晩年作品で、私見ですが・・息子であります長平も大いに製作に関与している時代です。

長男である、長平は長造が亡くなった数か月後に、後を追うように早世してしまいます。

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内金箔塗

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即中斎の箱書と花押がございます。

”草紙”というのは今で言うところの”本”のことです。

和綴じの歌本や物語を紡いだ物で、今と違って・・・映画やラジオやTV、もちろんパソコンやス

マートフォンも無い時代ですから、”本”というものの価値、”読む”こと”所有する”ことの喜びや得られ

る知識で広がる世界は今と大違いであったと思います。


それを造形で香合にすることは150年前の時代では大いに斬新であったと思いますし、人々の”憧

れ”や”憧憬”を表現し、使う者と茶席に呼ばれた方のイマジネーションを掻き立てたことでしょう。

※ご成約済

2016年1月20日・21日の新入荷情報です。 [新入荷]

昨日は大変な雪でしたね。

丁度、名古屋と京都に出張だったのですが、さすがに車は危険かと思い・・・電車での出張といたしました。

朝は京都も名古屋も積雪もすごく、新幹線も延着などがありましたが、午後にはすっかり晴れ模様で雪もどこへやら??

初の電車での名古屋美術倶楽部~京都美術倶楽部より戻りました。


では、新入荷のお知らせです!


楽吉左エ門 (弘入) 香炉釉三つ足火入 一双 内一個上

三浦竹軒 倣祥瑞捻紋水器

前端雅峯 砥出蒔絵秋草 大棗 堀内宗心書付  ※売却済みです。

春次 春秋棗 堀内不仙斎書付

横山香宝 虫明焼 栗絵茶碗

八代大樋長左衛門 飴薬茶碗 ”木枯” 即中斎書付

加藤十右衛門 赤織部火入 芳右衛門極箱

紐組釜敷 堀内宗完書付

膳所焼 生野写 茶入

即中斎 色紙巾 ”江山満花柳”

初代 眞葛香山 仁清意 白蔵子香合 圓能斎書付

大仲翠月 三つ扇 蓋置

大仲翠月 花籠 蓋置 ※ご成約済です。

幹山伝七 青華染付 茶托  5客 洞雲箱書  ※ご成約済です。



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では、明日より1月のベース第2部です。

どうぞ、ご高覧下さいませ。(^.^)

2016年1月19日の新入荷情報です。 [新入荷]

各地の美術倶楽部の市も始まり、新入荷が続きます。

まずは、本日の新入荷情報をお届けいたします。



佐久間勝山 瀬戸釉一重口水指 表朔蓋 鵬雲斎書付

安陪安人 備前鬼桶水指    破桶

永楽和全 菊谷焼扇形火入 当代永楽極箱

大樋年雄 大樋飴釉茶碗 ※ご成約済です。

六代真葛香斎 安南写トンボの絵茶碗

眞葛長造 草紙香合 即中斎書付

矢口永寿 九谷焼鴛鴦絵長角向付 10客 惺斎好み

楽吉左エ門 (慶入) 焼〆登久利



22日からの日本橋ベースでご覧頂けます☆

大垣昌訓 金筋棗 即中斎書付 [新入荷]

蒔絵は京都・江戸・浪速・加賀・・・と色々な場所で発展しておりますが、もちろん作家による違いなどはありつつも、地方により蒔絵の風合いの特徴があります。

私個人では、加賀蒔絵と江戸蒔絵が好きなので、機会があれば取り扱うようにはしているのですが、なかなか値頃では出てこないもので。

加賀蒔絵の特徴とはまた違いますが。加賀蒔絵の巨匠でありました大垣昌訓作品のちょっと粋な物が入りました。

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このシュッとした造形デザインは、平成も数十年経った現在でも充分モダンです。

大正~昭和初期の作品とは思えないくらいです。

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内側や底のこの漆の意匠もまた外側の緊張感からうって変わって、温かみのある味わいを演出しております。

緊張と緩和のアップダウンが素敵です。

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即中斎の書付がございますが、程々のお値打ち価格品ですよ!

※ご成約済


大垣昌訓

慶応元(1865)~昭和十二(1937)

金沢の蒔絵師(加賀蒔絵師)。

高田茂三郎に師事し、明治二十二年頃に独立して独自の意匠や技法を開発した。

内外の博覧会・展覧会で受賞を重ねた。宮内省の御用も多く、数々の献上品の製作が知られる。


加藤十右右衛門 青織部舟形向付 小皿添 十客 [新入荷]

昭和期の美濃の名工であります、十右衛門の向付が久々に入りました。

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年に1度はどこかで見かける作品なのですが、無傷の物は久しぶりです。

さらに、珍しいのが・・・・小皿も十客付いております。

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造形的にも色合い的にも、さすがの十右衛門です!


加藤十右衛門

美濃大平の陶祖加藤景豊(加藤五郎衛門景豊)の流れをくむ。1927年には笠原町の町長を務める。

1958年に岐阜県の無形文化財保持者に認定。

美濃桃山陶芸に魅力され伝統技法をベースに、志野、黄瀬戸、織部、美濃伊賀などを手掛けた匠。戦

後の美濃陶芸再興復元に尽力。

1974年、79歳で死去。

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